第5章 出会い
ケニーは言った。
「こいつはリヴァイ。まぁ、こいつも俺の知り合いのガキだ。」
黒髪で目付きがとても独特な少年、どことなく近寄りがたい雰囲気がある。
「おい、こいつはユナだ。今日からお前とここで暮らす。面倒を見ろ。」
今度はケニーはリヴァイに向けて私のことを説明する。
と言っても、名前だけだけど。
私はリヴァイに歩み寄って、おずおずと手を差し出した。
『よろしく・・・お願いします。』
だけど、リヴァイは私を無視してどこかに行ってしまった。
「はっはっはっはっ!」
後ろから笑い声が聞こえて、振り返るとケニーが膝を叩いて笑っていた。
「・・・照れてんだろ。ふはっ・・」
(え・・・あれが照れてるの?)
『よくわかんない。』
それが、リヴァイとの最初の出会いだった。