第19章 力の制御
リヴァイ side
ユナは胸の中の不安を俺にぶちまけてくれた。
怪我の回復も思わしくなく、1人不安を抱えて焦っていたのだろう。
「ユナ、これはお前が全快したら言おうと思っていたんだが、今後、お前の訓練の指導を俺がすることになった。俺がお前に色々おしえてやる。だから大丈夫だ。」
『・・・え、リヴァイが私に指導を?本当に?』
「あぁ、そうだ。」
『じゃあ、・・・一緒にいる時間も増える?』
「まぁ、そうなるな。」
『・・・そうなんだ。ふふっ、なんかすごく嬉しい。』
「少しは元気になったのか?」
『うん。リヴァイがこうして私のために好きな物を用意してくれたのも嬉しい。それに、これから一緒にいられる時間も増えるし、だから頑張る。』
「無茶はするなよ。」
ユナはにこにこして俺を見る。
『・・・私、紅茶もパンケーキも好きだけど、1番好きなものはね、』
そこまで言うと、俺の耳元に唇を寄せて来るユナ。
『1番好きなものは、リヴァイだよ。』
「・・・・・・っ!」
俺はユナを引き寄せてキスをした。
『んぁ・・・、んっ・・・・』
「はぁ、・・・俺と一緒だな。俺の1番好きなものも・・・お前だ。」
ユナの後頭部を引き寄せて、その甘い唇に噛みつくように口づける。
『ん・・・、ぁ・・・っ』
深くなる口づけにユナの息が上がる。
舌を絡めていくと、ユナから吐息が漏れてくる。
『んぁ・・・、はぁ・・・・ん、ぁ・・・、』
何度も繰り返される口づけに、ユナは体の力が抜けていくようで、必死に俺の服の袖をつかんでいる。
俺にはその行為すら、愛しく思える。
唇をはなすと、銀色の糸が俺とユナを繋ぐ。
ユナはとろんとふやけた表情で俺を見つめている。
「ユナ、口を開けろ。」
俺は、テーブルの上にあるケーキのクリームを指ですくい、ユナの口元へ持っていく。
「舐めろ。」
『ん・・・、ふぁ・・・・・っはぁ、』
ユナの舌が俺の指に絡みつく。
「っ・・・・・」
ユナの舌の動きに、俺は興奮させられる。
「っ・・・ユナ、」
指をユナの口から抜いて、俺はまたユナの唇を塞ぐ。