第15章 眠るチカラ
訓練兵団に入団したユナは、必死に頑張った。
勉学も、体術も、馬術も、立体機動装置の演習においても成績はトップだった。
親友を亡くした際、体に力がみなぎる現象が起きた。
ユナは何度も鍛錬を重ね、力を入れようとすると、全身の力をコントロールできるようになった。
しかし、それは数時間のみで、その後、体に反動が来る。
しばらくは呼吸苦とめまいで、激しく動けない。
ユナは必要な時にその力を引き出せるように、影で努力をした。
そして2年後、無事に訓練兵団を卒業。
晴れて調査兵団への入団が決まった。