〖 ハイキュー!!〗~ 夏の終わりに ~合同コラボ作品集
第6章 階段下の指定席 ( 黒尾鉄朗 )
「昨日は驚かせて悪かったな…」
顔を上げれば目の前に黒い瞳…
『…あっ…いえ…』
そう呟けば俯いてしまう…
ビックリした…
急に話掛けられてドキッとする
「なぁ?俺って警戒されてんの?」
『…別に…そういう訳では…』
人見知りな私にとってグイグイ来られると
辛いモノがあるだけで…
「ふーん…1年だろ?ねぇ何チャン?」
『鈴原です』
「じゃなくて…名前…」
『…夏海です…』
「あっ俺は…」
『黒尾先輩…ですよね…バレー部の…』
先輩が名乗る前に私が答えれば
先輩は嬉しそうに笑う
「あれ?もしかして俺って有名人?」
『クラスの子達がカッコイイって騒いでました』
私の言葉に先輩は
マジで⁈モテる男はツライねぇ…
なんて満更でもなさそうで…
「夏海チャンもその内の一人?」
『…いえ…私は…興味ないんで…』
最初の印象から苦手なタイプだと思った
でも…その日からクロ先輩は
少しずつそして確実に私の心に入ってきて…
「なぁ?夏海チャンって昼メシ…
いつもココで食ってんの?」
『まぁ…そうですね…』
「じゃあ…明日から俺もここで食うな」
『なっ何でですか?』
「一人より二人で食った方が絶対美味いから〜」
そう言って笑うクロ先輩…
先輩はいつも私にさり気ない優しさで接してくれた