【防衛部】BITTER&SWEET CHOCOLAT
第3章 瞬く星のように囁いて
「ハル、雪菜が困ってるだろ?」
「なんだよ、アキだって一緒にいたいだろ?」
「そ、それは…」
日彦の一言に、言葉を詰まらせる月彦。
そんな二人を見て、雪菜は思わず笑い出す。
「わかりました。今日は一緒にご飯食べましょう」
「ホントか?!やった!」
雪菜の一言で、満面の笑みを見せる日彦。
「雪菜?!いいの?!」
「はい」
驚く月彦に、笑顔で答える雪菜。
「じゃあ、俺ら着替えて支度してくるから、後からゆっくり歩いてこいよ!」
日彦は笑顔で言うと、月彦の手を引いて走り出す。
「え?!ちょ、ハル?!」
転びそうになりながらも、日彦に合わせて走り出す月彦。
「あ!夕飯、オムライスがいいー!」
振り返り叫ぶ日彦。
「了解。じゃあ、後で」
雪菜は軽く手を振ると、ゆっくりと歩き出した。