【防衛部】BITTER&SWEET CHOCOLAT
第2章 星の欠片を今、この手に
「そーいや、強羅さんの時みたいに、誘拐とかすんなよ」
湯布院がふいに口を開く。
「・・・・・」
その言葉に、揃って視線を泳がせる月彦と日彦。
「否定しないのかよ」
「誘拐って?」
雪菜は不思議そうに鬼怒川に問いかける。
「気にしなくて大丈夫だよ…たぶん…」
鬼怒川は、その可能性を否定出来ずに、言葉を濁した。
~終わり~
後輩として、幼馴染として、一人の女の子として。
共に過ごしてきた湯布院、鬼怒川、雪菜。
これからは別府兄弟に託そう。
彼らはもう、本当の愛を知っているのだから…
…たぶん、誘拐もしない…ことを願う。