【防衛部】BITTER&SWEET CHOCOLAT
第1章 双つ星に魅せられて
しかし、しばらくの間雪菜は動じなかったが、次第に耳まで真っ赤になり、
両手で顔を覆い隠した。
「…二人の、ばか…」
拗ねたようにぽつりと呟く雪菜。
「か、可愛い…」
月彦は頬を染めて雪菜を凝視する。
「もー!すっげー好き!」
日彦は、両腕を広げて雪菜に抱きついた。
「は、ハル先輩?!」
驚く雪菜だが、身動きが取れずにうろたえる。
「これから一生、よろしくお願いしますね」
月彦は雪菜の耳元で囁くと、頬に口付けをした。
「い、一生って…」
「そのままの意味ですよ。大好きなんですから」
月彦もまた、雪菜に抱きついてしまった。
「…大丈夫かな…これから…」
雪菜は、思わず小声で呟いた。