【防衛部】BITTER&SWEET CHOCOLAT
第1章 双つ星に魅せられて
「どうする!アキ!」
「どうするって…」
苛立つ日彦。
「あのまま放置なんて出来ねーだろ!」
「だからって…」
日彦の意図を理解しつつも、月彦は困惑していた。
「あいつ可愛いからぜってー狙われるって!」
「それは、そうだけど…」
熱くなる日彦に対して、冷静な月彦。
「怪人!怪人送りこもーぜ!」
「それはダメだよ、ハル」
「じゃあ!じゃあどうすんだよ!」
「…とりあえず、後をつける」
薄く笑う月彦を見て、日彦もニヤリと笑った。
「彼女に近づく奴は…」
「許さない」
「許さねー」
二人は、雪菜の向かった方向に歩き出した。