【防衛部】BITTER&SWEET CHOCOLAT
第1章 双つ星に魅せられて
一方、雪菜の前から立ち去った別府兄弟は…
自宅にあるステージに立ち、指を絡ませ向き合っていた。
「見たか、ハル…」
「あぁ…見た!」
「彼女の笑った顔…」
「マジ、天使!」
頬を染めて興奮気味に話す。
「でも…困らせてしまったようです…」
「あんな顔は、させたくねぇ…」
二人は眉根を寄せる。
「先を、急ぎすぎたかな…」
「あ、あぁ…」
だんだんと小声で反省する二人。
「でも!彼女に近づきたい!!」
「でも!彼女に近づきてぇ!!」
二人は抱き合い、叫んだ。