第8章 最終任務
後回しにしていた任務遂行も、
明日の晩にしなければ任務失敗になってしまう日になってしまった。
(カカシ先生。本当にごめんなさい…)
結局今日まで私は先生が大好きで大好きでたまらなかった
「好きっ…好き…大好き……
本当に、ごめんなさいっ…」
最初に術をかけた時点で明日の襲来の犯人はすぐに私だとバレる事はわかっていた。
(いいんだ、私にとってこれが最終任務でも…)
木の葉のために私が役に立てるのなら、
ヒマリの死を無駄にしないのなら…
もうそのあと自分が捕まっても、どうなっても構わない。
でも明日任務を遂行する前に術をかけてしまえば、私が来た事を隠すことはできない。
精一杯の気持ちを込めて、
また先生の手の中で萎れかけた花に向かって術をかける
「カカシ先生……、どうか幸せになって…
最低な教え子で、ごめんなさい…
草遁、草花再生…!」
一本の茎から細かく茎が伸びてはたくさんの桃色の花を咲かせ、カカシ先生の手の中でまるで花束のようになった。
「また、明日…」