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届かぬ想いと隣の君【NARUTO】

第8章 最終任務



遂に今夜任務を遂行しなければならない。

狙うタイミングは私の置いていった花を見ている時がいいだろう。

(私が先生を傷つける時、
先生は私のことを考えているのかな…)

運命とはなんて非情なものなのだろう?

先生が花を見ている時は外で大きな音がしても、基本的には花を見つめているだけだった。

そのため私はそのタイミングで細かい術は出すことなく、思いきって先生のところに攻撃を仕掛けるつもりだ。

戦闘が始まってしまったらもう勝ち目はない。

髪を結って、面をつける

「ヒマリ…行ってきます。」

もう今は誰も中にいないヒマリの部屋の前で声をかけて私は先生のところへ向かった。

いつもの時間に着くと、いつも通りカカシ先生は本を読んでいた。

足はガクガクし、手は小刻みに震える。

先生が本のページをめくるたび、
まだかと緊張が走る

先生が本を閉じ、枕元のテーブルに本を置く。
そして花の数が増えたからか、昨日とは違い小さな花瓶に入れられた花を持っては
優しい顔で笑って花を見つめていた

心の中で30秒数える

(30秒したら行こう。)

30,29…

ごめんなさい

28,27,26…

ごめんなさい

25,24,23,22,21…

ごめんなさい





3,2…





1……………





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