第8章 最終任務
ーーー時が止まった気がした。
「…っ、…」
(え?)
うまく声が出ない
頭がついていかない
(はたけカカシって、カカシ先生…?)
「……どう…してですか…」
やっと声が出せると、ダンゾウ様はにっこり笑いながら続けた
「はたけカカシが写輪眼を持っているのは知っているな?
ずっとあいつの弱みを探していたんだ…
まさかこんなに近くにいるとは…楓、お前が役に立つ時なんだ、喜べ」
「なっ、なんで私が、弱みなんですか…?」
私は…カカシ先生の弱みなの?
「教え子なら警戒されずに近づけるだろう。
楓、お前は役に立たなかった。木の葉のためにならなかったんだ。
しかし私はずっと考えていたんだよ、楓がなにをすれば役に立てるのか。」
心臓がばくばくして止まらない
「わ、わたっ…しは…、カカシ先生の…弱みなんかじゃ…」
「火影に頼んだんだよ、お前が根に入った事をまだ伝えないで欲しいって。
お前から伝えたいそうだと伝えたら、その方が良いだろうって納得していたよ。」
「私っ…できませ…
「できる。楓は木の葉のためにこの任務を遂行するだけだ。役に立て、ヒマリの死を無駄にするな!」
ダンゾウ様は大きな声を出すと、びっくりして面の中で涙が溢れる
「カカシ先生は…死なないんですか…」
ダンゾウ様はなにも答えずに笑っていた
「任務遂行は今日からちょうど1週間後までとする。
いつ決行しても構わないが、はたけカカシの退院も近く、タイムリミットが迫っている。失敗は許されない任務だということは肝に命じておきなさい。
サポートが必要な時は直接こちらに来るように」