第8章 最終任務
サイside
気づけば完全に日が昇り、朝になっていた。
明け方にダンゾウ様から連絡があった。
楓は使えない。根にはもう必要ない。との連絡だった。
(しかし…散々実験をして、楓はきっと根の最終試験までもう見ているだろうし…
ダンゾウ様が楓を生きて返すとは思えないな…)
ダンゾウ様が僕には関係ないその報告をくれるのは、少し不思議だった
(気を使う必要なんてないのに。)
僕は楓が死んだってどうなろうと関係ないんだ。
楓は弱いから死ぬだけなんだ。
躊躇するから、殺されるんだ…
「サイ?」
1人で考えているとサクラが起きてきた
「はよーってばよー。」
「おはよう、皆!」
続けてナルト、ヤマト隊長も揃って出てきた
「サイなんかあった?すごく顔色悪いけど…」
サクラがなぜか心配をしてくる
「いえ、なにもないですよ。」
「サイはいつも顔色真っ白だってばよ〜!…っても、確かに今日は白を超えて真っ青だな!」
「調子が悪いのならもう少し休んで行くかい?この先休めるところがあるかは微妙だからね」
ナルトもヤマト隊長も心配をしてくる
(そんなに僕、顔色悪いのかな…なにもないのに)
「大丈夫ですって…」
(別に楓の事なんて…)
考え始めて驚く
(あぁ、もう、なんで…
なんで楓の事考えているんだ…)
僕はどうしたのだろう?
「あれ、今度は少し赤くなったってばよ」
「なっ…」
「サイはもしかして恋の病なのかしら?」
「なんでそうなるんですか…」
(楓は、不思議な人だな…)
珍しく今日は皆にいじられて、僕の一日が始まった。