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届かぬ想いと隣の君【NARUTO】

第7章 桃色の花


しかしそんな毎日ロボットのように修行をしていた私だが、1日に1度だけ、部屋に帰る時の楽しみがあった。

(今日もいるかな…?)

「チュン…」

「ふふっ、ただいま。なになにっ…と…」

毎日サイが絵手紙を送ってきてくれているのだ。
鳥獣戯画で送られて来るサイの手紙はいつも可愛い小鳥の姿で私の部屋の窓際に止まっていた。

小鳥が巻物に向かって飛んでくると今日の絵が入ってきた。

「ふふ、なにこれ、
テンゾウお兄ちゃん変な顔してる…っ!
ナルトくんはテンゾウお兄ちゃんのこと、怖がっているのかな?
これは温泉だよね、いいなぁ、みんなで行ったのかなぁ?あー、もしかして、ナルトくん、女湯覗こうとしたのかな〜?」

絵を見ながら今日はどんな日だったんだろうと想像する時間がとても楽しい。

サイからのメッセージは特にないが、
私への心遣いなのかナルトくん、サクラちゃん、そしてテンゾウお兄ちゃんの絵がいつも送られてきていた。

サイは、毎日楽しいのかな?

(まさかテンゾウお兄ちゃんが7班と一緒になるとはおもわなかったけど…ますます私は頑張らないとなぁ…)

毎日私は楽しいのかな?

つまらないことを考えてはその日もまた夢の中に落ちていた。
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