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届かぬ想いと隣の君【NARUTO】

第7章 桃色の花


楓side


修行を始めて1週間が経とうとしていた。

「っ…、はぁっ、はぁっ…」

「大丈夫?楓、もうそろそろやめたほうが…」

根に所属してから私は任務ではなくひたすら修行をしている。

(まぁきっと、任務に行けるレベルに達していないってことよね…)

ダンゾウ様の部下である人たちが私に毎日枯れた草木を持ってきては、それらを再生させ続けろとの指示を出すのだ。

「楓…もう本当にやめたほうが…何日間こんなこと続けるの?わたしも修行中だけど、どうして楓だけこんなことに…」

ヒマリちゃんとは私がきた日から一緒にいるようになり、お互いに違うメニューの修行を行っていた。
彼女の修行内容が変わっても私の修行内容は再生させる植物の量が多少変わるだけで、毎日チャクラを使い切るまで植物の再生を続けていた。

「やっぱりおかしいよ、どうして周りは私と同じ修行なのに、楓だけこんな草を再生するの、意味ないし…」

同じ修行をただロボットのように続けさせられる私をみてヒマリちゃんはいつも心配をしてくれていた。

「大丈夫…っ!これが私の、特技みたいなものだし…この力が役に立つのなら…たくさん練習したいの。」

切れる息を整えながらそう答えた。

(もう少し耐えないと…ね。)

そうやって1日が終わると固いベッドにダイブするためだけに私たちは部屋に戻っていた。
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