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届かぬ想いと隣の君【NARUTO】

第6章 暗部養成部門「根」



テンゾウside


「あーりーえーねーえーってばよ!!どーゆーことか説明しろよ!!?」

「ちょっとナルト!うるさいわよ!耳元で叫ばないで!…でも、その…ヤマト隊長??その話本当なんですか?サイくんといい、ヤマト隊長といい、それに加えて楓が暗部に所属なんて…情報量が多すぎて頭がついていけないんですけど…」

カカシ先輩の怪我に加え、九尾の封印が弱くなってきていることを考え、僕はヤマトという名で第七班を担当することになった。

(僕も楓が根に行った事を昨日知ったばかりなのだけど…)

まるで僕の気持ちを代弁するように、ナルト
と呼ばれる少年は叫びまくっていた。

一方サクラという少女は一応平然を装っているようには見えるが…明らかな敵意をサイに向けている。

(一体サイは何をしたんだ…?)

サイはにこにこと不自然に笑っているだけで、さっきからなにも話していなかった。

「僕も元々楓とは関わりが深かったが、その話は昨日知らされたんだ。理由はわからないけど、本当の話だよ。」

なるべく落ち着いて話す。

(本当は僕だって、すごく混乱してるんだ。楓…何を考えてこんな事…)

あの時しっかり止めてればよかったと、後悔をしている。

「ぜってぇ嫌だ!こんな…なに考えてるかわかんねぇ奴が、楓のかわりになるわけねぇってばよ!!」

「まだあの時の事根に持っているんですか?」

「はっ!?あの時はオメーが急に攻撃してくるから!ビックリしただけだってばよ!!」

どうやらサイとナルトは今日が初めてではないようだ。

「あれは正直…私も酷いと思った。忍者たるもの突然の攻撃をかわせないのはダメだと思うけど…これからチームメイトになるのに、私たちが貴方の事を好きになろうとしても、はじめましてであんな事されたら無理よ。」

(ふむふむ…サクラもその場に居合わせたのかな)

「これからチームメイトになる人たちがどれぐらい強いのか見てみたかっただけですよ。
それにサクラさん、別に僕の事は好きにならなくていいです。僕もあなたの事はすきじゃありませんし。」

(なんだこれは…根のものは感情を持たないって、暗部の中でもにわかに言われていたけど…これじゃ必要最低限のコミュニケーションも取れないじゃないか…)

早速バチバチな第七班に頭を抱える
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