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届かぬ想いと隣の君【NARUTO】

第6章 暗部養成部門「根」


「ふざけんな!!!サクラちゃんは、お前のことを思って…

「いいわよ、ナルト…、そういう人なんでしょう」

「そういう人ってどういう人のことですか?」

「オメーみたいな、空気の読めねぇムカつく奴ってことだってばよ!」

喧嘩は止まる気配がなくますますヒートアップしていた。

「コホンッ、君たち、ちょっとうるさいよ。僕の話聞いてる?」

あまりにも無駄な喧嘩を続ける7班のメンバーに、僕はわざとらしく大きな咳払いをした。

「だってコイツが…

「サスケくん。」

「え?」

ナルトがそれでも言い訳をしようとしたので、僕は絶対にナルトくんが黙るワードを言った。

「サスケくんが、次行く場所がわかったんだ。」

「な?…え?」

ナルトは突然のことに驚いている

「本当だよ。少し大変な任務になるかもしれないけれど…行ってみる価値はあると思う」

「や、ヤマト隊長、本当なの?」

今度はサクラも目を見開いて食いついてきた

「うん。だからこそ、僕が君たちの班についたんだよ。カカシ先輩はもう少し回復に時間がかかるしね。」

さっきまでサイにいちいち突っかかってたのが嘘のようにナルトとサクラは真面目に話を聞いてくれた。

(サイは…相変わらずな作り笑い…か。)

早速僕達7班は明日出発することが決まった。

(しかし…そのまま現地に行く前に、これは仲良くなってもらわなきゃだな…)

チームワークに支障が出そうなほど仲の悪いこのメンバーをどうにかしなければならないと、僕は旅行でも連れてってあげようと決めた。

(楓がいたら、喜ぶだろうに…)

この時の僕は無意識に楓を恋しく思っていた
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