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届かぬ想いと隣の君【NARUTO】

第6章 暗部養成部門「根」


楓side






「そういえば、どうして私を呼び出したの?」

技を見せ終わった私はお腹が空いたのでサイと団子屋でお団子を食べていた

「うん、君が根に入ったから第7班は2人になったでしょう。
楓の代わりに僕が第7班に仮に所属することになったんだ。
一応言っておいたほうがいいかなって…」

早くも3本目の団子に手を伸ばそうとしていた私は驚いた

「そうなの!?そっかぁ、サイと修行はできないんだね…」

サイと一緒にいられないことがわかって、少し心細くなってしまった。

「悲しい?」

いつも通りの作り笑顔でサイが聞く

「うん、悲しい…」

「っ…。」

サイは一瞬目を見開いてから下を向いて、勢いよく団子を頬張っていた

(そんな驚くことかなぁ。)

サイはなんとなく、1人になれているような気がするけど、
でも、ナルト君たちと一緒にいたら、きっとサイは寂しくないね。

「まぁ、さ。辛かったらいつでも呼んでよ。まぁこれから離れたりするだろうから、文通くらいしかできないけど…」

「えっ…」

心配してたのは私の方なのに逆に心配されてしまった。
思いもよらぬあたたかい言葉にすこしあたたかくなる。

(この下手くそな作り笑いさえなければなぁ…)

「ふふっ、ありがとうね、サイ。」

素直にお礼を言った。
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