第6章 暗部養成部門「根」
楓side
「本当にいいのか…?」
綱手様は何度も私に問いかける
「はい!私に足りないものを、身につけるためにも…!」
不安そうな綱手様に対し私はむしろ清々しい気持ちでいた。
(私は皆の優しさに甘え続けて独りを避けてきた。
でも、これで私は自分の弱みを克服できる気がする。
私が根に向いていないのは、私にないものが根にあるからなんだ…!)
何度目かわからない、心配の声を押しのけ、
私はダンゾウ率いる根に配属することが決定した。
バタバタと音がすると墨で描いたような鳥が火影室に飛んできた。
真っ白の巻物を開くとその鳥が巻物に吸い込まれ、字が浮かび上がった。
「サイからだ。楓宛に手続きが終わり次第こちらへ来てくれと。」
「はいっ!」