第5章 第七班
テンゾウside
「もぐもぐ…」
「楓まだ食べるのかい?」
泥だらけになった僕たちは約束通り団子屋に来ていた
「いいのいいの!ね、テンゾウお兄ちゃん、それ食べないの?」
「え、あぁ、もうお腹いっぱいで…」
「じゃ、も〜らいっ!」
パクッと僕の持っている団子を楓が食べる
(あぁ…もう。この子は本当に…隙だらけというか……)
カカシ先輩も苦労しただろうなぁ…なんて思いながら、幸せそうな楓を見る。
「ねぇねぇ、あのさ、あとどれくらいで私新技挑戦できる?」
「そうだねぇ…もう少し、僕が楓の力を知らないとなんとも言えないね。」
楓と初めて会った時、僕は挨拶と共に握手を交わした。
(この子と手を繋いだ時にわかった。この子は微力だが大筒木アシュラのチャクラを持っている。
強い「陽」の性質変化、僕自身それを持っていることもあるし、それは間違いないだろう。
なぜこの子がそんなチャクラを持っているのかはわからないが……
だが、もしそれが正しければ理論上この子は…
木遁忍術が使えるのではないか…?)
まだ確証は持てていないし、それがわかったところで外部に言っても彼女の身に危険が及ぶだけだろうと思い、
僕はまだそれを誰にも伝えていない。
だが、それが実現するかもしれないということからあの日僕は彼女に忍術を教えるを決めたのだ
「明日からも、頑張ろうね」
そう言っていつものように楓に触れる
「うん!」
さぁ、まだまだ頑張るぞ、と僕も心の中で意気込みその可愛い頭を撫でた。