第19章 守りたい日常
「…どれだけ、盛ったんだ……」
「やだそんな〜!何物騒なこと!」
「それよりカカシさん、チューしましょ!ちゅ〜っ!」
「えー!あたしも!」
一人の女性が唇を尖らせながらオレのマスクを下げようとする
(…もう、こうするしかない!)
手にクナイを持ち、雷を纏わせる
「クソ…ッ!!!」
思い切り自分の太ももに刺した
飛びかけていた意識を痛みで強制的に戻す
「はっ!?えっ!?」
「何やだ怖い!!!!」
バチバチと音を立てる青い電気を見て
女性らはわざとらしく怖がり3人集まる
「一般人だから、攻撃はしないよ。
でもね、オレは正直、決めた人がいるって言ってるのにこういうことしてくるあんたらの方が怖いよ。
お願いだから…オレの前から失せてくれ、本当に不快なんだ」
そういって睨みつけるとあれだけしつこかった彼女らも
何も言わずに顔を見合わせながらそそくさと逃げていった
「…っ……。」
すごく疲れた
楓に会いたい…
ぼうっとした頭でオレの足は楓のいる家へ向かっていた