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届かぬ想いと隣の君【NARUTO】

第19章 守りたい日常


グイグイと押し付けられる女性の胸があまりにも不快で腕を無理やり離す

「本当、困ります。申し訳ないんですが、オレ、決めた人がいるんで…」

「えぇ〜なにそれ〜!ノリ悪〜!」

「カカシそれならさっき教えろよ!どんな人なんだ?」

「いやいや、そんなオレの話はいいでしょ、それより〇〇さんは最近どうなんです?」

目の前に注がれた日本酒をくいっと、飲み干す

(ーーーーっ!?!?)

明らかにおかしい香りに気づいた時には遅かった

「あれぇ、カカシさんって、お酒弱いんですかぁ?」

「えっ!可愛いー!でも大変!かなり酔ってません?うち近くにあるんでとりあえずそっち行きます?」

「そーしよ!そーしよ!心配だし!」

女性3人組は仕組んでいたかのようにそう会話を進めていく
先ほど振り解いた手にはまた女性が体を寄せる

「ねぇ、甘い夜にしましょ?忙しい方となると、ご無沙汰でしょ?私、結構上手いんです」

耳元でそう呟く女性に対して嫌悪感で鳥肌が立つ
しかしかなり薬のまわりが早く、既に視界がグラグラ揺れていた

「カカシがお持ち帰りされちゃうなんてなー!
いいぞいいぞ応援するから、
嬢ちゃん達次は俺たちと呑んでよね!」

「「「はーい!」」」

「…お勘定とか色々あるだろ……行きたくないよ」

「カカシ、いいんだよ、チャンスチャンス!次奢ってくれ!」

「いや、そんな…」

むしろピンチなんだよ
事情をわかってくれる人がいないかとイルカ先生を探すが離れた席でしかも背中を向けて誰かと話していた

グイグイと体を引っ張られ店の外に出る

視界が揺れつつ、猛烈な眠気が襲う

「少し強引なことしちゃってスミマセン〜」

「私たち本当にカカシさんに惚れちゃって…」

「一晩だけ…私たち三人食べ放題でいいので…ね?」

キャーキャー騒ぎながら3人に引っ張られる
必死に意識を保とうとするも、かなりの量盛られたようだ
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