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届かぬ想いと隣の君【NARUTO】

第18章 千手一族とうちは一族


「六道仙人、って楓はわかるかな。」

「うん、わかるよ。私たち忍びの祖となる方…だよね?」

「うちはマダラはね、サスケは生粋の復讐者だと、そしてそうなったのもうちは一族の運命だと言っていたんだ。」

「うちは一族と六道仙人…?えっ、どういうこと…?」

「かつて忍の祖となる六道仙人には2人の子がいてね、
兄は仙人の目を授かり、チャクラの力と精神エネルギーを
弟は仙人の肉体を授かり、生命力と身体エネルギーを多く持っていたと言われているんだ。
兄の方は平和には力が必要だと考えていて
弟の方は平和には愛が必要だと言っていた。
神話だと、六道仙人はそれを聞いて後継に弟を選んだと知られているんだよ」

テンゾウお兄ちゃんの話の意図が見えず目をぱちくりとさせていると横からカカシ先生が話を続けてくれた

「その兄と弟が、うちはマダラ、千手柱間含む、
うちは一族と、千手一族の祖となった言われているんだよ。
弟が後継として選ばれた時、兄は自分が選ばれなかったことから弟を酷く恨んだんだ。
うちは一族と千手一族の確執を生む遠因はここにあると神話では言われていた。」

「そ、そしたらえっと、サスケ君が憎しみに囚われているのは…その神話のせいってこと…え??そんな、昔話ような話が…?」

「あぁ、オレも神話だとしか思ってなかったから少し驚いているよ。
テンゾウ、つまるところ、サスケはうちは一族というのが理由で、復讐心でいっぱいになっているとマダラは言っていたのか?」

「はい、概ねそうです。サスケは選べた状態にあった。木の葉に戻るか、もしくは復讐をするか。
マダラもサスケが自分の方に来るかどうかは五分五分だと思っていたと。
しかしサスケは結局復讐を選択した。
マダラはうちはの運命がそう導いたと言っていました」

「ただの神話だと思っていたが本当に存在したとはな…」

「少なくともマダラは…そう話していました。」

「私…スケールが大きくてわからなくなってきちゃった…」

カカシ先生はほんとにね、と苦笑いをしながら頭を撫でてくれた
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