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届かぬ想いと隣の君【NARUTO】

第18章 千手一族とうちは一族


「うちはマダラが…本当に生きていたのか?」

「はい。僕はナルトと一緒に五影会談に向かう雷影様を追っていたんです。
まぁ…それはうまくいかなかったんですが…。
ただ、その時ナルトから聞きまして。
ペインと戦った時の九尾化を止めたのは4代目だったと、そしてその4代目にうちはマダラのことを聞いたそうです」

「えっまって、4代目火影様はすでに亡くなられて…」

「楓、そうだよな。
オレもまだわからないことが多いけど…
ナルトの中に九尾をいれた屍鬼封尽はまだ謎が多い技だからな…
きっと4代目は九尾と一緒に己の精神エネルギーを閉じ込めていたんだと思う。
ある程度まで封印が解けると4代目と話せるようになっていた…というところかな。」

「ええ、おそらく。僕もそう思います。
それに続けて4代目はあの16年前の九尾事件は暁の面をつけた男が人的に起こしたものだとナルトに教えたそうで。
手が出ないほど強かった、そしてペインもそいつに利用されてると言っていたと。
…つまり、あのオレンジ色の仮面の男、あいつが16年前の事件の犯人だったんです。」

「まさか…なるほどな…。自来也様が昔危惧していた通りだ。あれは自然災害じゃない、人的に仕組まれていたものだったのか。
オレンジ色の仮面のあいつは写輪眼を持っていた。うちはの者で間違いない。
となると、あの16年前木の葉に恨みを持って、里を抜け、九尾を口寄せできたうちは一族が犯人…
確かにそんなことをできるのはうちはマダラしか考えられないな。」

「そんな…うちはマダラは、亡くなったはずじゃ…」

これから何が起きるかもわからず手が震え、持っていたスルメイカを膝の上に落としてしまう
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