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届かぬ想いと隣の君【NARUTO】

第18章 千手一族とうちは一族


楓side


「あーこら、食べすぎないの。相変わらず子どもなんだから」

今日からテンゾウお兄ちゃんが少しずつ修行を手伝ってくれることになり
私たちはまず駄菓子屋でお菓子を買い、近くのベンチで食べていた

ちなみに私が食べているのはスルメイカである

「もぐもぐ」

オレンジ色の蓋がついた筒状の入れ物に沢山スルメイカが入っているこのおやつが昔からだいすきだ。

(噛めば噛むほど口の中で幸せが溢れるんだよね〜)

もうひとつ、もうひとつと蓋を開けては閉じる私を見てテンゾウお兄ちゃんは半分呆れつつ優しく笑っていた

「…テンゾウお兄ちゃんもたべる?1つならいいよ?」

「えっひとつだけ!?僕が買ってあげたのに!?全く君は本当に変わらないな…」

いつものように大袈裟にため息をついているテンゾウお兄ちゃんにスルメイカを渡した時だった

「…よっ。おやつタイム邪魔してごめんね。」

「カカシ先生!!」

「お疲れ様です。先輩。」

「はは、楓、それ1人で食べるの?」

「うん。カカシ先生も食べる?沢山食べていいよ〜」

「ちょっと!?楓!?僕は一本しかダメなのに!?!?」

「えへへ、だってテンゾウお兄ちゃん面白いから。うそうそ、みんなで食べよう!」

「ありがとうな、楓。後でもらうよ」

「えっ?うん?」

真面目な顔をしたカカシ先生を見て何かあった事を察知する

「あの件のことですね。」

テンゾウお兄ちゃんは事情を知っているようだった

「んー、ここじゃ人目が気になるな。場所を変えてもいい?」

「もちろんです。」

「テンゾウお兄ちゃん、私はここで待っていたほうがいいかな?」

「ん?そうだね…ちょっと待ってね……うーん。
…カカシ先輩、楓には教えてもいい気がするんですがどうしますか?」

「うーん、そうだね。楓もおいで。」

カカシ先生は私と目を合わせてにこっと笑ってくれた

「極秘のお話なら、私の家ここから近いんですが、いかがですか?」

「なるほど。それもアリだね。楓、そしたらオレとテンゾウお邪魔してもいいかな?」

「もちろんですっ!」
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