第16章 憎しみの渦
サクラside
「見つけた!楓の匂いだ、すげぇ血の匂いもする。急がねぇとやばいぞ」
キバがそう言ってから猛スピードで私達は楓達の元へ向かっていた
「かなり近い!もうすぐそこだ…!」
すると素早く木々を飛び越えるカカシ先生が見えた
「カカシ先生…!!!」
「ーーーサクラか!?」
無事合流すると同時にカカシ先生におぶられて目を瞑った楓が見える
「楓…!」
「大丈夫だ、息はしている。
ただついさっき意識が途絶えた。出血がひどくて、今すぐ治療できるか?」
「勿論です。そのために来ました。
はやく楓を横に…」
サイは青白い顔をした楓を見て言葉を失っている
「サイ、大丈夫。致命症じゃない。この傷ならすぐ治せるから、安心して」
「サクラ…ありがとう…」
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「これで大丈夫。暫くしたら目を覚ますはず。カカシ先生は大丈夫ですか?」
「あぁ、オレは問題ないよ。本当によかった。ありがとう…」
「楓がこんななってるって事はサスケに会ったんだよな?」
キバがそういうとすっかり楓の事でいっぱいだった私はサスケ君のことを思い出す
「まさか、サスケ君は…!」
「始末してないよ。木の葉総動員で動けば時間の問題かもしれないけど…暁と共に去っていったんだ。
…正直楓も傷を負っていたし、オレ達が助かったと言ったほうがいいな…」
「やっぱりサスケ君は暁に入ってしまったのね…一体どうして…」
「こちらにいるこの女性がサスケと深く関わりがありそうだ。それに楓もサスケと少し話したようだし、里に帰って話を聞こう。
この女性はサスケの仲間だった可能性も高い。
尋問班に渡そう。」
「はい!」