第16章 憎しみの渦
サクラside
私は同期の皆と話していた
いつもうるさいメンバーまで静かに俯いていた
サスケ君を処理することになったからだ
イノはシクシクと泣いていてそれをシカマル達が宥めていた
「サクラ、ナルトにはどうやって伝えるの?」
チョウジが私に聞いてくる
「…ナルトには私から伝える。ちゃんと説得させるから…私に任せてほしい」
そう話していると後ろからサイがきた
「サクラ、そのナルトのことだけど…ーーー
私はナルトを納得させるために雷影の元に向かうナルトを追いかけることにした
「キバ、サイ、手伝ってくれる?」
「はぁ…サクラも人使いが荒いぜ…」
「わたし…“も”?」
そう聞くとキバはわかりやすく動揺しなんでもねぇと騒いだ
それと同時にキバが持っていた花が開く
「ひっく…ひっく……、…てか、あんた、クチナシなんて季節外れな花、どうして持ってんのよ…」
イノがそういうとぴくりとサイが反応する
「……季節外れの花…?楓、キバ君、もしかして楓に会ったの?彼女は病院にいたはずだ!」
「え?キバ、どういうこと?」
私も続けてキバを問い詰める
「あ、いや、その…」
ーーーーーーーーー
「はぁ!?アンタ、楓を殺す気なの!?!?」
先ほどのイノはどこにいったのか凄まじい勢いでキバを怒鳴る
「キバ、それでカカシ先生はそれを追ったの?」
「あぁ、すまん…あんまり楓もこれを知られたくなさそうだったっていうか…その…あいつはサスケを殺しにいったわけじゃなくて…。
あいつ、今回のことには理由があるはずだって。説得できるって信じてたんだよ…。それでオレも火影の命令に逆らってる事に対して協力しちまったし、言えなかった。申し訳ない。」
ここにいる全員がキバの気持ちを理解できたからか、そこからは誰も責めなかった
みんなサスケ君を殺したいなんて思ってない。
(それに…)
「私も、楓に頼まれたら確かに断れないわ。」
そういうと各々が頷いていた