第16章 憎しみの渦
ナルトside
楓ちゃんがサスケのために体を張ったことを聞いた
(オレが、憎しみの連鎖を止めなきゃいけないって話をしたからか…?)
「だからといって、楓ちゃんが殴られ続けて良い理由になるわけないってばよ…」
サスケは雷影の弟、八尾を襲った
そしてこれから五影会談が行われる。
オレができるのは……
オレが憎しみの連鎖を止めるには…
そんなことを考えながらオレはヤマト隊長の元へきていた
「ヤマト隊長、オレ、雷影に会いに行くってばよ」
開口一番にそういう自分に対してヤマト隊長はわかりやすく動揺する
「な、ナルト、何いってるんだい?」
「楓ちゃんのこと、聞いてないのかよ」
「えっ、楓がどうし…
「雲隠れの奴らにボコボコに殴られたんだってばよ。サスケのために楓ちゃんが体張っちまった。
オレってば、サスケの気持ちもわからなくないんだ。だから、オレがここでずっと殺し合って、憎しみが続く世の中を終わらせたいと思ってる。
その為には会いに行くしかねぇんだってばよ。」
楓ちゃんのことはヤマト隊長も知らなそうだった
「楓、楓は無事なのか?」
「あぁ、でも楓ちゃんがやられたことは変わらないってばよ」
「そうか、とりあえずそれは本当によかった。でも、そうだよね。やられたことが変わらないのは、僕も同じ気持ちだよ。
しかしナルトは雷影に会って、止められる自信があるのかい?
それにそれを止められたとして世の中のサスケ君に対する見方は変わらないよ。それをナルトはわかってるの?」