第16章 憎しみの渦
(多分、ツンデレってこういう人のこと言うんだろうなぁ…)
キバ君の優しさに驚きながら彼をぼーっと見つめる
「あー!もう!いったいった!その薬マジでくせーんだよ!鼻がもげる!
いってこい、西向きまっすぐ。
サスケはさっきから動いてねぇから。」
「……ほんとにありがとう。キバ君。あのね、カカシ先生たちに会ったら…
「伝言は受け付けねぇよ。直接いってくれ。俺頭悪いから覚えらんねぇし。」
「…ふふっ。うん、そうする。ありがとう、キバ君。あと、これ…!」
そういって私はキバ君に向けて種を投げ、
彼が受け取る直前にその種を蕾まで成長させる
「えっ、なんだよこれ」
「キバ君へのお礼。クチナシのお花だよ。木葉の花壇に植える用で、たくさん種持ってたんだ。
これはキバ君の誕生花だったから。
夕方ごろ花が咲くの。一度しか咲かない花だから、里に帰ったらゆっくり見てね。
じゃあ私、行ってくるね!」
そういって私は走り出した