第16章 憎しみの渦
最後までそう話すとナルトは顔を青くして動揺していた
「そんな…楓ちゃんは、楓ちゃんは今どこにいるんだってばよ!?」
「臨時で作られている病院に僕が運んだ。多分今頃カカシ先生といるんじゃないかな。
大丈夫、幸い命に別状はないし
殴られた箇所が腫れたりあざができていただけで、骨折とかもしていないと思う
…でも、そんなのは関係ないと思ってここにきたんだ。
サスケの存在が楓をあそこまで苦しめた。
楓があそこまで必死に彼を庇う理由はなんなのか教えてほしい。
これは僕の予想でしかないけど…
ナルトとサクラがずっと彼を追い続けてるからじゃないのかな。」
ナルトは唇を噛みながらしばらく黙る
「…教えてくれてありがとうだってばよ。
ちょっと持ち帰らせてくれ。
俺は俺でできることをする。」
これが正解かわからない。
ただ楓だけじゃなくて僕はナルトのことも信じる事にした。
「ナルト、楓の事は任せたよ」