第16章 憎しみの渦
夕方の日が差し込みふと目を開ける
楓と一緒に寝てしまっていた
「おっと…もうこんな時間…
言いかけると共に誰もいないベッドが目に入る
「楓!?」
ベッドの上に小さく置かれた紙を見つけるとそこには綺麗な文字で「お願い聞いてくれてありがとう。カカシ先生のこと私もずっと大好きです。」と書かれていた
(楓、まさか…っ…サスケのところに…!)
開いている窓から生ぬるい風が入ってくる
「…っ!!楓が1人で戦える相手じゃないことくらい…」
(わかっていたはずだ、でも…もしかして…
楓はオレが抱え込まないように…)
「…クソッ!」
(なんでまだ、自分がどれだけ大切な存在かわかっていないんだ…!)
残された手紙をポケットにしまうと
凄まじい焦燥感と共にオレは病室を後にした