第16章 憎しみの渦
「おい待てナルト!お前が行ったところで事態は変わらない。寧ろ暁に狙われてるお前が行けばダンゾウはまずお前のことをほったらかしにしないよ。それこそ相手の思う壺だ!
サスケをどうにかしたいなら、今ここで冷静になれ」
「…でもっ!」
ナルト君がカカシ先生と口論をしている
横でキバ君に詰め寄るサクラちゃんの声が聞こえて頭の中にぐるぐるとみんなの声が渦巻く
ナルト君にとって、サクラちゃんにとって
サスケ君は本当に大切な仲間だ
(途中で七班に入った私より、確実に思いは強いよね…)
私でさえ、サスケ君がもっと遠くに行ってしまったようで悲しいのに
2人の気持ちは計り知れない。
私はただ俯くことしかできなかった
「まずはサイに問い詰めるしかないわ!アイツが何か知ってるか聞きに行くわよ、ナルト!」
サクラちゃんは険しい顔のままナルト君の腕を引っ張り歩き出す
「おい!待てってば!俺も一緒にいく!」
キバ君もそれに続いて2人を追いかけていった