第15章 愛のその先に
「ありがとう、2人とも。あのさ、オレ、2人のおかげで気づけたんだってばよ」
「え?何を…?」
「ペインと戦って、色々わからなくなった時、楓ちゃんの事を思い出したんだ。
楓ちゃんなら同じ状況の時、どうしたのかなって。
大切な人がいなくなったら
カカシ先生がいなくなったら楓ちゃんならどうしたのかって考えた。」
「…ふぅん、それでナルトは楓ならどうするって思ったの?」
カカシ先生は満更でもない顔でナルト君に質問をしていてそれがなんだか可愛くて思わず口角が上がるのを私は隠した
「うん、楓ちゃん、楓ちゃんはもしカカシ先生が誰かに殺されたら
その殺したやつに対してどうする?」
「えっ、突然!?今ナルト君にカカシ先生が聞いてたのに、私に聞き返すの?」
「あぁ、答え聞いてからオレがどう思ったか教えるってばよ」
「えぇ、なんかずるいなぁ。
そっか、カカシ先生が消えたら…
そんな事、考えたくもないし、絶対そうさせないために私も強くならなきゃって思うけど…」
そう言いかけてふと先生の方を見ると
先生はにこにこしながら答えを待っているようだった。