第15章 愛のその先に
「うーん…殺した人に対してはやっぱりどうしてそんなことしたんだってすごく怒っちゃうし、許せないかも…
でも、何かするかはわからないなぁ。
やり返して、私が殺されちゃったらカカシ先生が罪悪感を背負わなきゃいけなくなるし…
私にできるかわからないけど…やっぱりそうなる前にそうさせないために頑張ろうって思うかも。
…あーー、答えになってないね」
あまりにも考えづらい質問でうまく答えられず私はナルト君に謝った
「…ははっ、やっぱりな。オレも、そう思ったんだ。
2人のこと考えてたら、憎しみに任せて仇を取るためにペインを殺すのは違うと思った
きっと、ペインのことを大切に思ってる奴が今度はオレやオレの周りの人間を恨んで、そうやってずっと殺し合いが続くから。
そしたらエロ仙人が目指していた平和はきっと来ないと思ったからさ」
ナルト君がすごく難しい話をしていて
私はほとんど理解ができず唸るのをカカシ先生は聞きながら頷いていた
「ナルト、本当にありがとうな。楓も、ありがとう。お前たちのおかげで今俺たちは生きていて、木の葉の里も守られたんだ。胸を張っていい。
ほら、そろそろ木の葉が見えてきたぞ。」
「復興は大変だろうけど、ナルト君が言っていた平和な世界を作るためにまたゼロから頑張りたいね」
更地となった木の葉の里を見ながらナルト君に話しかける
「あぁ、頑張るってばよ」