第15章 愛のその先に
「そんな、どういうこと…?えっ、カカシ先生…?カカシ先生、無事だったんだ、無事だったんだ…っ」
楓が涙を流すと可愛く微笑む
その姿が愛おしくてまた抱きしめる
「ちょっと、先生、苦しい。私も先生の顔見たいよ」
「…ヤダ。ちょっと今はダメ」
(オレの目に浮かぶ涙は見せたくない)
「…え?カカシ先生泣いてる?」
「泣いてない、でも顔は見せないよ」
「ええっ!見せて、見せてよ!!」
「だめ。」
(こんな他愛のないやり取りがまた楓とできるなんて
夢じゃないよな?)
オレはまだ起きた事が完全に信じられなくて
より一層強く彼女を抱きしめた