第15章 愛のその先に
「……オレは、お前のことは殺さねぇ。憎くて憎くてしかたなくても。
やっぱり信じてみるってばよ。
エロ仙人が信じた、皆んなが信じてた
心の底から皆んなが理解し合える世界を作れるって、オレは信じる。
オレは、火影になる。
それでお前を今の苦しみから傷みから救うから。
雨隠れの里に平和をつくるから。
オレが必ず作るから。
だから、お前はオレを信じて欲しいってばよ。」
ペインの…長門の眉間に皺が寄る
「お前はこれからも信じていられるのか?どんな痛みにも耐えてずっとお前自身を信じ続けられるのか?どうしてそう言い切れるんだ…!」
「既に、痛えよ。でも、やっぱり愛の為に犠牲になっていった仲間が残した世の中を、無くすなんて違う。
オレにはそんな仲間を裏切るようなこと、出来ねぇ。したくねえよ。
どんなに痛えことがあっても歩いてく。それが…うずまきナルトだ。」
そう言って目を合わせた先に
長門輪廻眼の向こうに優しい眼差しを感じた
「…信じてくれ。」
(楓ちゃん。オレが楓ちゃんのところに行く時は笑顔で迎えてくれってばよ。)