第4章 兄
なんか、いいなぁ。
小石を蹴りながら歩く
サクラちゃんは綱手様と
ナルト君は自来也様と
わちゃわちゃ言い合ってる割にみんな心は繋がっている感じ…
ただの師と生徒を超えた何か…
(うーん、うらやましい…のかな?)
成長する2人を誇りに思う一方、
変われている気がしない自分に焦りを感じる。
カカシ先生が見たら、呆れるかな。
少し強く石を蹴る。
「いてっ…」
誰かにぶつかる音
「わ!?ごめんなさ………ぁ、」
腕を組んでその人は私の前に立った
「テンゾウお兄ちゃん!」
「もう、子供じゃないんだから。石なんか蹴りながら歩かないの!はぁ〜全く。」
「ふふっ、ごめんなさ〜い。」
怒ってるように演じても怒ってないのがバレバレなテンゾウお兄ちゃん。
(だからいじられるんだって、気づいてないんだろうなぁ)