第14章 戦場、木の葉
……やったか…?
血に濡れて額がぬちゃりと気持ちが悪い
視界に映るのは倒れたチョウジとチョウザ
体はもう動かない
ぴくりと少し動いてチョウジが起き上がる
(チョウザさん、最後にチョウジを守ったのか…)
動揺するチョウジに対してまたもう1人のペインが起き上がる
爆弾がチョウジの方向に向けられる
狙いはチョウジだ…
「走れ…チョウジ……!
里の人たちに、伝えてくれ!
父親の犠牲を無駄にするな…!」
チョウジーーー
(お願いだ…木の葉を、皆んなを守ってくれ…)
もう全く体が動かない。
「…どうやら、オレもここまでか…」
どさりと先ほどチョウジを狙っていた方の個体が崩れた
ペインの方も1人はやれたか…
しかし…1人残ってしまった。
「しつこい奴だ、お前みたいな奴は生かしておくと後々面倒なことになる。…念には念を…、だな。」
生き残ったペインが近づくと先の尖った鉄の棒を出す
(あぁ…楓、どうか生きてくれ)
チャクラ不足と出血で視界がぼやける
(何だか短いようで長い人生だった。
オビト、お前の目でこの先を見ていくのは
どうやらここまでのようだよ。)