第14章 戦場、木の葉
まだ昼過ぎだったので私とサイはお団子屋さんに寄ってから帰る事にした
「で、楓はカカシ先生と何かあったの?」
(!?!?!?)
「…ははっ、気づいてるのがサクラだけなわけないよ。気づいてないと思ってるのも気づいてないのも楓とカカシ先生だけだよ」
驚いて声が出ない私にサイは続けてそう話した
「…サクラちゃんにも聞かれたけど、サイにも聞かれるなんて、私本当に顔に出てるんだね…」
「楓は勿論だけどカカシ先生も前はたまに誰も近づけないような冷たい感じがあったけど、そういうのがないように感じたから。
僕でも気付くんだから多分みんな気づくよ。はい、これ楓の分」
買ったお団子を渡しながらサイは笑っていた
「…カカシ先生とは何もないんだ。ただ、サイにはちゃんと話さなきゃだよね」
「座りながら食べる?」
サイは何かを察したのか先にベンチに座って私が座るところの埃をはらってくれる
「ありがとう。カカシ先生のことね、好きじゃなくなるの無理だった」
お団子を一つ口に入れて青空を見上げる
サイは黙って聞いてくれていた
「サイの事、好きになりたいと思ったの。それは友達としてじゃなくて…
でも、カカシ先生がどうしても好きで好きで仕方ないって気づいてしまって…
カカシ先生と結ばれるのは無理だとおもう。
でも私がカカシ先生を好きじゃなくなるのも無理なんだ。
だから、サイと向き合う為にもしっかり断らないといけないと思ったの。」
少し気まずくなってサイの顔を見る
「えっ」
思わず声が出てしまった
サイはすごく優しい顔をして私をみていた
「サイ…その、本当にごめんなさい」
「うん、大丈夫だよ。わかってたし。
それに楓が結ばれるのは無理だっていうけどなんか楓なら正直大丈夫だと思ったんだ。」
サイはお団子を食べながら、良かった。と声を出していた