第13章 祝福の花びら
あたりは夕方から夜に差し掛かるところだった。
「今日はなんだか、色々あったなぁ。ふふ、カカシ先生の音読とかも、…ふふっ。」
真っ赤になったり真っ青になるカカシ先生を思い出しては面白くて笑顔になってしまう
「あーもう、それは忘れなさい。はぁ、もう2度とごめんだよ…。下手な任務より大変だった」
大袈裟に肩を落とす先生を見ると、やっぱりこの人が好きなんだなぁと実感する。
「あのね、カカシ先生。あの時私言いかけたこと、邪魔せずに聞いてくれる?」
カカシ先生の片方だけ出ている瞳を見ると少しだけ緊張しているように見えた
「私、角都と戦ったあと、先生の事避けちゃったでしょう。あの時の事、改めてごめんなさい。
私ね、びっくりしちゃって、避けちゃったの。」
2人の砂利の上を歩く足音が響く中私は続けた
「守りたい人とか、自分にとって大切な人のこと
私ね、先生に言われてから沢山考えてた。
サイとも沢山話した。
サイのこと、好きになりたいって話したのはね、
何よりも私が大好きな第七班の皆をもう傷つけたり裏切りたくないからなの。
色んなことがまだ難しくて、私は何もわかってないのかもしれないけど
あの日私が一楽で話してた事、
カカシ先生がもし死ぬなんてことになったら迷わず飛び込むっていうのもね、本音なの。
あの時はね、自分の感情を整理してたところで…
それであの時混乱して先生を避けちゃったんだ。
カカシ先生はあんなの気にしてなかったかもしれないけど、謝りたかったら…
本当に、先生の事が嫌いとかそういうのじゃないの」
真面目に話を聞いてくれていた先生を見て
ふと自分が話しすぎていた事に気がつく
「…ってなんか!変だね、浮気した彼女の言い訳みたいになっちゃった!…ごめんなさい、先生そんなのどうでもいいのに…
恥ずかしさを紛らわそうと早口で弁解をしていると
真面目な顔でどうでもよくないよ。と先生が言った