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届かぬ想いと隣の君【NARUTO】

第13章 祝福の花びら


「えー、暗号に本が使用されてる場合、文字の順や行数とかもありますが、まず最初にページ数を調べるのが定石です。」

おそらく暗号の解読班の方であろうお姉さんが説明を始めてくれる

「えー、最初に書いてある数字は31ですね。そこを開いてみてください。」

「31ページね…、開いた。で、あとはどこを見るの?」

カカシ先生は本を開き、解読班の人の方を伺う

「こういう場合、まずは素直にページの頭文字を見ますが、文字の意味も知りたいので頭から一文読み上げてください。」

「…えっ!」

明らかにカカシ先生が動揺する

「何してるんだってばよ!いいから早く読んでくれってばよ!」

ナルト君がプンスカ怒っている横でカカシ先生の顔がみるみる赤くなる

「あ…あぁ…」

ーーーーーーーーーーー


「本当に愛してる?アナタの気持ちがわからない…」

「物々交換と同じだ、それでも君は…」

「葉が邪魔だな……もう君の全てを見たい…」

「意外と大きいのね、アナタのそれ…」

「無理そんなの……それじゃ私のここ、壊れちゃう…」

「椅子がギシギシと音を立て、一緒になって揺れる…」


ーーーーーーーーーーー


「か…カカシ先生…」

「お願い、楓、何も言わないで…」

それぞれのページの該当箇所を音読させられたカカシ先生は顔を真っ赤していたかと思えば真っ青にして項垂れていた

「楓、どうか偏見の目で見ないでやってくれ。カカシは被害者だ…」

シカマル君がため息をつきながら私の肩に手を乗せる

「ふふ、昔さ、先生に何読んでるの?ってきいたけど、……ふふ、先生…っ…」

「やめて、楓ちゃん、やめて、先生死んじゃ…

「カカシ先生のえっち!」

カカシ先生から白い魂が出るのが見えた気がした
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