第13章 祝福の花びら
「お邪魔します…。シカマル君いる?」
自来也様は暁の1人と戦い亡くなる直前、蛙の背中に暗号を書いていた。
シカマル君がその暗号を読解するためにここの建物にいる事を聞いていたので、何か役に立てないかと思い私も足を運ぶ事にしたのだ。
「よぉ、楓。久しぶりだな」
頭をぽりぽりかきながら部屋の奥からシカマル君が出てくる
「久しぶり。暗号の読解はどうなったかなって。…まぁシカマル君がわからないもの、私がわかるかはわからないんだけど…、でも何か手伝えることがあったらと思ってきたの。」
「そうか。ありがとな。…あ、そこら辺適当にかけてくれ。席とか決まってないからよ。お茶とかいる?」
「ううん、大丈夫。ありがとう」
私は窓際の席に腰をかけた
「楓ちゃん。」
「う、うわぁ!?」
突然話しかけられ驚きながら振り向くとそこにはナルト君がいた
「えっ?えっ!?ナルト君!?ごめん!気づかなかった…!!!」
ナルト君の気配が消えることなんてあるの…?
「あー!今楓ちゃん、オレの気配が消えることなんてあるのー?とか考えただろ?顔見りゃわかるんだってばよ。」
数日ぶりに顔を見るナルト君は
少しだけまだ元気がないけれど、前より調子が戻ってきているように感じた
「ナルト君…。」
私が心配していることも伝わってしまったのか
ナルト君は少し眉を下げて
「そんな不安そうな顔しなくたって、大丈夫だってばよ。さっきシカマルに喝入れられたところなんだ。
せっかくエロ仙人が残したもの、無駄にして前に進めなかったら、な。だからオレも今ここで暗号読解しようとしてたところだったんだ。」
と言った。
「そっか。ぜひ私にも手伝わせて。その写真見せてくれる?」
私とナルト君はその蛙に書かれた暗号の写真を見て、暫く悩んでいた。