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届かぬ想いと隣の君【NARUTO】

第12章 草の壁


イタチを探しに里を出た私たちは
カカシ先生の連れているパックン達やキバ君の力でそれぞれ分かれてイタチを探すことになり、
私は幸か不幸か、カカシ先生と一緒に行動することになった

みんながバラバラになる前サイ、サクラちゃんは心配そうな顔をして私を見てくれていたが
私は2人を安心させたい思いで親指を立てて大丈夫!と声を出さず口だけ動かした。
それを見て2人は頷き一斉に皆んなが分かれ
私はカカシ先生、パックンとイタチの手がかりを探すことになった

「カカシ先生、あの…」
「楓、あのさ…」

私はあの日のことを謝りたくて先生に話しかけると同時にカカシ先生も私のことを呼び
カカシ先生は少し驚いた顔をしていた

「ふふ、同時になっちゃった。カカシ先生から、どうぞ」

「いや、大したことないんだ。楓こそ、どうしたの?」

あまりにも同じタイミングで同じことを言っていたので、私と先生の間にあった少し気まずい空気も和やかになっていた。

(この空気なら、ちゃんと言えるかな…)

「あのね、先生。あの…この前、角都と戦った後…、私先生を避けちゃって…あの時…

「あぁ、あれね、ごめんごめん、あの時は先生が空気読めずに邪魔しちゃって。」

カカシ先生は前を向いたまま私の話を遮るように言ってきた

「えっ…いや、そういう事じゃなくて…」

(あの時はびっくりして避けちゃっただけだって、失礼なことをしてごめんなさいって言いたかっただけなのに…)

でもそれはわざわざ理由を言って弁解する必要もない事なのかもしれない
そもそも先生は全く気にも留めてないかもしれない
考えれば考えるほど何を言えば良いか分からなくなってしまう

「そういえば楓、オレを助けてくれた時のあの技、凄かったね。あれはどういう仕組みなの?」

私が悩んでいる間にカカシ先生は次の話題に進んでいた

「えっ…、あ、あれね…あれは雑草があればどこでもできるやつで…雑草を伸ばして絡めただけなんだけど…」

「なるほどね。ちょっと見せてよ。ほら、オレ最近楓の修行みれてなかったじゃない?」

カカシ先生はそういうと小さな空き地で足を止めた

「え、うん…でもあの時はテンゾウお兄ちゃんが加勢してくれたから…私ができるのはこれくらい…かな」

そういってカカシ先生の目の前に草の壁を作った
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