第12章 草の壁
「ら、螺旋”手裏剣”とか言うから!なんで飛ばせないのよ!」
「うるせー!当たったらすげーんだぞ!!!」
ナルトとイノが言い合っている
「螺旋手裏剣と言ってもゼロ距離で相手に当てないとダメなんです」
テンゾウが説明をしてくれる
「しかし、新しい技と言っても完成まではしてないのか…これじゃもって数秒か…」
そう言うとチョウジがそれじゃ当てられないよ…と項垂れる
「じゃあどうするのよ!?」
イノがそう言うと同時に
「オレにもう一度やらせてくれってばよ。」
空気がシン…と鎮まる
「ナルト君…」
楓は不安そうに眉を下げる
「四代目の影を超える忍びはお前しかいないって…
カカシ先生、言ったよな。
……新術で決めてやる」
それを聞くと角都の体の形は大きく変えナルトの攻撃に対応するよう変化した
(体の形を変えて遠距離戦に持っていくのか…?)
しかしナルトが力を入れると風による土埃で前が見えづらくなるほどの強い渦巻きが舞う
(この威力……凄まじいな、当たれば、勝てる…)
そして、今、それをできるのがナルトしかいない
楓、イノ、チョウジ、テンゾウとオレでナルトを遠くから援護する
(ナルト、いけ…っ!!)
「当たりーーーッ!!!!」
ナルトが大きく叫んだ