第11章 君のくれた笑顔を君に
「はぁ…はぁ…、さ、サクラちゃん、そんなに走らなくても…」
そういうと同時に中から凄い勢いでイノちゃん、テンテンちゃんが飛び出し、なんだか申し訳なさそうにヒナタちゃんがその後ろから顔を出してきた
「楓〜!やっと来たのね!めっちゃ待ったんだから!!!」
イノちゃんがそういうと3人が元々取っていた席にすぐに連れて行かれた
「あ、あの、楓ちゃん…ごめんね…私、止めたんだけど…あの、あの、今日は私、楓ちゃんの味方だからね…っ!」
そうヒナタちゃんが小声で私に語りかけると
今から行われることが良い事ではないことだけはなんとなく察した
「さ、座って座って〜適当にお団子頼んどいたから〜!」
テンテンちゃんがそういうと真ん中の席に半ば強制に座らせられる
「み、皆勢揃いでどうしたの…??」
任務で忙しいみんながこんなに集まるのはなんだか奇跡のようだ
「とぼけんじゃないわよ〜!彼の事!彼!」
イノちゃんがそういうとなんのことかわからず、
少し考えて失恋のことをサクラちゃんがみんなに相談してくれたのかなと思った
「か…カカシ先生のこと……?」
わからないままそう問いかけると
「違う違う、サイのこと!」
とテンテンちゃんが言ってきた
(さ、サイ!?)