第8章 最終任務
「楓、今日はここにいてよ」
「えっと…でも…ダンゾウ様に報告を…」
(ちゃんと失敗した、もうやらないって伝えないと…)
「明日、オレもついていく。」
「えぇ!?わざわざ狙われに…!?」
「ははっ、まさか。ダンゾウだってそんなに馬鹿じゃないよ。失敗してオレが知っている以上、それが火影にバレたりでもしたら…ね。
きっとアイツの作戦だと楓が失敗してもオレとこんな会話をするとは思ってなかったんだろうね。
火影にこの報告はしない。その代わり楓を生きて7班に戻してもらうよ。」
「そんな、私は殺されなんて…」
「もう…本当に…人のことを信じやすすぎるんだ、楓は。
ダンゾウにそんな優しい心があるわけないでしょ、捨て駒だとしか思ってないよ。」
「えっ…私、捨て駒…??
でもダンゾウ様は、私にしかできないって……」
またわざとらしく大きなため息をつくとカカシ先生が続けた
「楓、約束して。オレは何があっても楓の味方だし、
楓を守ってやってるとも思ってないよ。
オレは楓に支えられてるし、支えたい。守られてるし、守りたいんだよ?
ちゃんとそうやって、楓と同じ気持ちの人を信じて、守りなさい。その人たちは皆んな楓の”仲間”だから。」
「うぅんと…つまり…?」
「オレのそばにいること」
簡単でしょ?って笑うカカシ先生は
私が大好きな先生で
(どうしてこんな簡単なこと、気づけなかったんだろう)
私の目には再び涙が浮かんだ