第8章 最終任務
割れた窓ガラスの後片付け、
そしてガラスまみれのベッドも交換し、
窓枠には仮に木の板を張った
「本当にごめんなさい…」
病み上がりの先生を動かさせては謝罪の言葉しか出てこなかった
「ふー、やっと終わったね。楓、手伝ってくれてありがとうね。」
いつものように髪をぐしゃぐしゃ撫でると先生は満足そうに笑っていた
(うぅ…私のせいなのに…)
「ごめんなさい…」
腕も手当てしてもらって、やっと2人で落ち着けるようになった。
「楓、詳しく聞かせてくれる?」
先生は先に枕元に腰を置いて足だけ布団に入れて座っていた
ポンポンと隣のところをたたくと
座って座ってと言ってくれたので、
私も先生の隣に入る
隣に座るとカカシ先生は私の肩に腕をまわし私は先生の肩に寄りかかる体勢になってしまった
「先生…私の事、怖くないの?」
「ん?なんで??」
「だって…私……先生の目を…」
頭に重みを感じると、先生も私に寄りかかっていることがわかる
「あのねぇ……
オレのね、写輪眼は貰い物なんだ。かつてのオレの親友からの…
だから勿論、これが大事じゃないって言ったら嘘になる。
でも…
…もし楓を失うか写輪眼を失うかだったら、オレは迷わず写輪眼を手放すよ。」
「なんで……どうして、先生は私なんかを大事にしてくれるの?」
先生はこちらの顔を覗くと、
すこし悲しそうな顔をしてから、
大事な教え子だから
といった