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【イケメン戦国】夢と知りせば覚めざらましを

第8章 【家康・後編】※R18


「あのさ、りん」
「はい…」
「その衣、脱がせていい?」
「えっ!?!?」
突然の宣言に、竜昌が目を白黒させていると、家康がぶっきらぼうに言った。
「だってそれ、政宗さんからもらった着物でしょ」
こくりと頷く竜昌。
「なんか…他の男の服に包まれているのが、腹立つ」
ただ単に政宗にやきもちを焼いているだけということが分かると、そのかわいらしさのあまりクスリと竜昌が笑った。
「笑ったね?」
家康もニヤリと笑い返すと、竜昌の帯の結び目に手をかけ、一気に解いた。
みるみるうちに洒落た袴も小袖も脱がされ、襦袢一枚の姿になった竜昌。
「…触れていい?」
竜昌は真っ赤になりながら無言でうなずく。
家康がそっと手を伸ばし、竜昌の頬にかかった髪を指先ですくいとると、その耳にかけた。わずかに指先が耳に触れただけなのに、ビリビリと痺れるような感覚が下腹部から全身に駆け巡り、甘い声が漏れる。
「…んっ」
耳を手で押さえ、身体をよじる竜昌。
「ごめん…もう、無理」
その艶めかしい仕草に挑発された家康は、すでに我慢の限界に来たとみえ、自らも衣を脱ぎ捨ててると、両腕で竜昌を抱きしめ、荒々しく余裕のない口づけをした。
先ほどの触れるだけの口づけとは違い、唇を割って、家康の舌が無遠慮に侵入してくる。
「アッ…んッ」
逃げようにも後頭部をがっちりと押さえつけられ、竜昌は家康を受け入れざるを得ない。
舌同士が絡み合い、息をも奪い合わんばかりの激しい口づけに、竜昌の下半身は徐々に力が入らなくなっていった。
やがて家康が腕をほどき、竜昌から唇を離した。二人の混じりあった唾液が、つっと糸を引く。
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