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【文スト】僕の兄さん【BL】

第3章 武装探偵社



その頃


主「兄さん…川を探すっていうのは嘘でしょう?」

太「流石劉娥。そうだよ。川を探すのは嘘、本当は劉娥とただ散歩したかったのだよ。」

兄さんは偶に変なことを言う。
この間も僕が好きな味の飴を舐めている時に

太「相変わらず、飴を食べている劉娥は可愛いね。」

って言われたし…男である僕が可愛いわけないのに…


主「散歩?急に如何したの…?」

太「勿論、仕事をサボるためさ。」

主「やっぱり…兄さんらしいね。(微笑」


太宰side
昔に比べて劉娥は表情が豊かになった。
ただ矢張り幼さは抜けないようで私に必ず着いてきてくれる。
昨夜も劉娥は寝る時に私に抱きついてきた。
なんて可愛いんだろう…劉娥は私の自慢の弟だ。


太「折角だし、何処か喫茶店にでも行かないかい?」

劉娥は幼い中身に対して好物は大人っぽい。

主「うん…僕、紅茶が飲みたい。」

昔、紅茶を飲んだ時にあの劉娥が目を輝かせた。

太「うむ、良いとも。今日も私が奢るよ。」

主「え、いいの?いつも兄さんが奢ってくれてるのに、僕…何も恩返し出来てないよ…?」

太「良いんだ。私が劉娥に奢りたいんだ。」

主「そう…分かった、いつもありがとう、兄さん。」

…可愛い。こんなに可愛い弟を持てて私は幸せだ。



そう…私は劉娥が好きだ。
昔は兄弟として好きだと思っていたが、今では恋愛感情としての好きとなっている。
然し私は此の感情を劉娥には伝えないつもりだ。
劉娥は年齢の割りに純粋だ。言えるわけがない。
否、言い訳はよそう。只私から離れて欲しくないだけなのだ。
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