第3章 武装探偵社
劉娥side
兄さんが紅茶を奢ってくれる…。
喫茶店に着くと僕は紅茶を、兄さんは珈琲を注文した。
相変わらず兄さんは大人だな…。
その後も僕は兄さんといろいろ話した。
兄さんと過ごしていると時間の経過が早く感じる…。
時間の経過を僕の携帯の着信音が知らせた。
主「もしもし…」
国「やっと出たか、ミニ包帯!」
電話の相手は国木田さんだった。
…ミニ包帯?
主「何ですか…その呼び名…。」
国「何時まで帰ってこない心算だ!」
怒ってる…声が大きい…。
主「一寸待っていて下さい。」
兄さんがずっと此方を見ていた。
僕は直ぐに携帯電話を兄さんに渡した。
太「もしもし、国木田くーん?」
国「お前!何回此方が電話をかけていると思っているんだ、此の阿呆が!」
太「何?私達が居ないから寂しくなったのかい?」
兄さんは国木田さんの扱いが上手い。
僕も兄さんみたいに人と話せるようになりたい…。
国「そんな訳あるか!いいから早く戻ってこい。依頼だ。」
太「へぇ、どんな依頼?」
依頼…?国木田さんが態々連絡するってことは…緊急?
国「貴様が戻ってきたら説明する。」
太「えー、国木田くんのケチ!」
国「あ"ぁ!?誰がk(プツ」
良いの、兄さん?多分国木田さん話し途中…
主「国木田さん、なんて言ってたの?」
太「依頼が来たんだと。ところで劉娥、最近巷で噂の事件を知っているかい?」
巷で噂の…?
主「虎…?」
それ以外に思い浮かばない…
太「正解。多分、依頼はその虎退治だ。」